山岳テントの選び方
山岳テントとはキャンプ用のテントに比べると
- 重量
- コンパクト
- 風に対する耐性
が大きく違うところ言えます。
自らが背負うので、軽量であることは必須。ザックの中に収納できる位のコンパクトさは求められます。山では天候が荒れやすい為に、風にあおられにくいように、高さが100cm位に設計されています。
山岳テントは山の上での大事な我が家になるので、しっかり選びたいものです。
ここで紹介するのはダブルウォールでポールをクロスさせて設営するタイプのテントを紹介しています。
注:ダブルウォール・・・テント本体の上にフライシートといわれるシートをかけて使うタイプのテントです。
- 誰と行くのか?
- テントのタイプ スリーブ式と吊り下げ式
- テントメーカーによるテントのタイプ
誰と行くのか?
普段山には誰と行くのか?1人なのか、グループで行くのか?1人用テントより4人用のテントの方が遥かに重いです。広い方が快適ですが、登山にとって重量はシビアに考え無くてはいけないので、大は小を兼ねる感覚で買うと後悔します。
おそらく1番迷うのは1人用か2人用にするかだと思います。基本は1人で行くけれど、テント泊に興味のある登山仲間ができたら、はたまた彼女(はたまた彼氏)ができたら
「2人用テント買っとけば良かったなあ」
と後悔する事でしょう。私は2人用のテントを持ってるので、テント泊登山に友人を誘い易いです。
そして1人で行く時はテント内のスペースが広いのでザックの中身の整理がしやすいです。
ただ軽量化のテントを買わないと総重量が15キロなんて事になり、苦行の登山になることも。しかも、テントは濡れると重いです。そしてテントは基本濡れます。
晴れてても夜露が付くからです。早朝出発だとテントを乾かす間もなくさっと拭いて収納して出発って事になると思います。
私は現在2人用のテントを持ち、買い替えを検討していますが、なかなか決断できずにいます。一人でテント泊が今より増えれば絶対1人用を買います。2人用テントは荷物を半分持ってもらうことができるから実際はそこまで重くないかもしれないです。あ!荷物を持ってもらえる場合ですよ。
テントのタイプ
主に2つあります
吊り下げ式
ポールにテント本体をフックで吊り下げるタイプ
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テントメーカーによるスリーブ式と吊り下げ式
スリーブ式
アライテント
モンベル
ブラックダイアモンド
ファイントラック
ノースフェイス
吊り下げ式
モンベル
ニーモ
ダンロップ
MSR
ノースフェイス
こうみるとモンベル、ノースフェイスは両方取り扱いがあるのですね。
どっちがいいの?つり下げVSスリーブ
** メリット・デメリット
スリーブ式・吊り下げ式共にメリットデメリットがあります。
スリーブ式のメリット
テント本体にある筒状の布地にテントポールを通して設営します。なので風が吹いてもテントからポールが外れる事がありません。ポールを筒状の穴に通していくとグッとテントが自立します。
スリーブ式のデメリット
一般的に設営時間が吊り下げに比べて時間がかかるといわれています。ポールを押して設営・撤収します。撤収時にポールと引くとスリーブの中でポールが抜けて面倒な事になります。
私は普段吊り下げ式を使ってるので、他人のテントで山に行き、撤収するときにけっこうポールを引っ張ってしまい怒られます。雨が降って一刻を争うので怒られて当然です。なぜか周りはスリーブ式使用です。
吊り下げ式のメリット
設営が簡単。ポールを組んでからフックでひっかけるだけ。フライシートとテント本体の間に隙間があるので結露しにくい。
吊り下げ式のデメリット
ひっかけてるだけなのでフックが外れる可能性がある。フック部分に負担がかかりやすく、スリーブに比べて強度がない。
あまり悩む必要はない?
各メーカー、スリーブ式と吊り下げ式の両方を取り入れてるタイプが出ているので、昔みたいな完全にスリーブ式、吊り下げ式といった概念が無くなってきてるような気がします。
ダンロップテントのVSシリーズは吊り下げ式のフックが付いてますが、地面のあたりはスリーブ上になっています。
またその逆にモンベルのステラリッジシリーズは地面のあたりはスリーブの部分がなく、ポールが剥き出しの状態になってます。
ダンロップVSシリーズのテントの画像
http://www.hcsafe.co.jp/t_vs20.html
モンベルステラリッジのテントの画像
アライテントエアライズのテントの画像
テントの入り口の向きは?
1人~2人用テントを設営すると基本長方形になります。テントの出入り口が辺の長い方についてるタイプと辺の短い方についてるタイプがあります。これは簡単に出入り口の前室の広さが変わってきます。
辺が長い方に出入口
メリット
前室が広いと前室で調理ができる。寒い日や雨が降る日でも快適に調理できます。荷物も置けます。私はよくプラティパスやストックを置いてます。慣れもありますが、雨の日にサッと入れるようなきがします。
辺が短い方に出入口
メリット
設営スペースがコンパクトで済む。夏のテント場は結構スペースを確保するのが難しいです。コンパクトに立てれる方が選択肢が増えます。
悪天候に強い。山のテントは風下に出入口がくるように設営するのですが、辺が長い方に出入り口があるタイプだと風を受けやすくなります。
最後に
テントは自分の山のスタイルに合うテントが違うので、結構悩む事が多いと思います。
もう!どれを選んで良い分からん。そもそも自分の山のスタイルなんてまだ分からない!!という方は
- アライテントのエアライズ1フライシートはオレンジで(視認性が高い)か
- モンベルのステラリッジの1か2 フライシートは別売りなので注意!サンライトイエローが一番視認性が高いと思います。
この2つのどちらかだとおそらく登山スタイルが確立してなくても不満が残るような買い物にならないと思います。